持たない暮らし

小さい財布がキャッシュレスの時代にぴったり

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みなさんはどんな財布を使っていますか?
二つ折り財布や長財布が多いのでしょうか。
少数派だと、マネークリップと小銭入れなどになるかもしれません。
あるいは、スマホでほとんど決済できてしまうから財布は持ち歩かない、という人もいるかもしれませんね。

私自身は、この「薄い財布」というものを使っています。
SUPER CLASSICという会社が展開している、abrAsus(アブラサス)という財布ブランドから発売されているものです。

これ、本当に名前の通り薄い財布なんですけど、使いやすくて気に入っています。
2023年1月に購入して1年9ヶ月ほど使っていますが、不満点は多少あるものの「なんだかんだでスマートな財布だなぁ」という感じで愛用しています。

現金とカードを極限まで減らした薄い財布

まず、この薄い財布がなぜこんなに薄いのか(厚さ1.3cmほど)と言いますと、そもそも現金やカード用のスペースがかなり削られているからなんですね。

普通の財布だと、お札・小銭・カード用に結構なスペースが用意されていると思います。
「お札は多めに持っとかないと不安だし、小銭は気づけばジャラジャラ増えてるし、カードはクレジットカード・運転免許証・保険証・銀行のキャッシュカード・その他ポイントカードなんか入れてると結構な枚数になるし、レシートもらったらつい財布に入れちゃうし」
という人にも対応できるように、ほとんどの財布がだいぶゆとりのあるスペースを持った作りになっています。
それが悪いとか駄目だとかではないのですが、そのスペースのせいで財布が結構な厚みや重さになってしまうのも事実ですよね。

一方、薄い財布では以下の量だけいれることを提唱しています。(公式サイトによる)

  • お札15枚
  • 小銭15枚
  • カード5枚

「ん?結構あるじゃん」と思うかもしれませんが、これ、実際にやってみるとかなり減らさないといけないんですよ。
お札15枚はどんな財布でもそこまで変わらない枚数だと思いますが、小銭15枚とカード5枚は結構ハードルが高いです。

小銭15枚って、1円玉や5円玉も合わせて15枚ですからね。普段のお支払いでお札を出している人だと、お釣りですぐに15枚は超えてしまうのではないでしょうか。
4円のお釣りが来ただけでもう4枚になりますし、小銭15枚に収めるのは意外と難しいのです。

カード5枚というのもかなり厳選しないといけません。

  • 支払い用にクレジットカードが最低1枚。複数枚持つ人もいるかも
  • 普段運転するなら運転免許証で1枚
  • 病院行くとき用に保険証かマイナンバーカードで1枚
  • あとは銀行のキャッシュカードやポイントカードで数枚

これだけでもすぐに5枚になってしまいます。でも、この薄い財布には5枚以上は物理的に入れられないので、不要なカードは家に置いていくしかないのです。

つまりは、この薄い財布を使うためには、普段の支払いであまり小銭を使わない、カードも多くは持ち歩かない、というライフスタイルにする必要になります。
でも、そんな面倒くさいことする必要が果たしてあるのか?

あるんですよね。
だって、もう今の令和の時代ってキャッシュレスでの支払いが普通じゃないですか。

薄い財布=「キャッシュレス時代のための財布」

日本では2024年に新紙幣も出たことですし、現金が生活から完全になくなることはまずないでしょう。また、現金しか受け付けないというお店やサービスがあるのも事実です。
しかし、日常生活の支払いでは現金をまったくと言っていいほど使わない、という人もだいぶ増えているはずです。
ほとんどのお店ではクレジットカードや電子マネー、スマホによるタッチ決済やQRコード決済などキャッシュレス決済が使えますもんね。

冷静に考えると、現金で支払うのってそこまでメリットがないんです。
ATMで引き出す手間が掛かる、レジで支払うときは現金を数えて出す手間が掛かる、お釣りで小銭が増える、手持ちの現金分しか買えない、盗難されると補償されない上に戻ってくる可能性も少ない、などなど。

正直、キャッシュレス決済ができるところなら、素直にキャッシュレス決済しておいたほうがいろいろ楽です。
キャッシュレス決済だと支払い額の0.5~1%ほどのポイントがつくものもありますし、金額の面でも現金よりお得なんですよね。

キャッシュレス決済をメインにしてしまえば、お札も小銭もほとんどいらなくなります。
たまに現金しか受け付けないところがあるので、千円札を10枚ほど持っておけばだいたい対処できます。(5千円札や1万円札は自動券売機で使えないこともあるので、千円札を推奨します)

小銭だってほとんど要りません。
そもそも、キャッシュレス決済だとお釣りをもらうことがないので、使いづらい1円玉や5円玉が溜まることもありません。

財布の中身が少ないと気持ちがスッキリする

とはいえ、キャッシュレス決済にしたって、別に財布の中身は今まで通りでいいじゃんという人もいるでしょう。
それはその通りで、スマホで決済してるからって、財布の中身を小銭ゼロ、カードは5枚以下にする必要は別にないのです。

でも主観的な感覚になるのですが、財布がスッキリしていると、気持ちもほんとにスッキリするんです。

財布がゴチャゴチャしている人はお金が貯まりにくい、などのスピリチュアルな話ではありません。
言っちゃえば財布は部屋と同じです。モノで溢れかえってゴチャゴチャした部屋と、きちんと整理されて片付いた部屋のどっちが気持ちいいか?ということです。
片付いた部屋のほうが気持ちいいし、余計なものが目に入らないので脳のリソースも使わなくて済む分、ストレスも減りますしスッキリします。
財布だって、数え切れない小銭に不要なレシート、使わないカードなどなどを詰め込んだものよりも、自分で把握できるだけのお札・小銭・カードだけがあるものの方が使ってて気持ちよくなりますよ。
このスッキリ感は一度経験していただいてほしいですね。
私は、過去のゴチャゴチャした財布にはもう戻りたくないです。特に小銭が多いのはもう嫌。
たまに小銭ぶちまけちゃうし。

さらに現実的な話でいうと、カードを5枚だけしか持ち歩かない場合、カードを紛失するリスクがそもそも少ないですし、カードを紛失したときもどのカードを失くしたか一発でわかるので、すぐに対処ができます。
もしカードを10枚以上も入れていて普段使わないクレジットカードを落としてしまった場合、気づくまでにかなりの時間がかかるかもしれません。その間に不正利用されてしまったら悲惨ですよね。
そういったリスクを減らす意味でも、カードの枚数を絞るのはおすすめです。

とはいえ、薄い財布を使うためには少し工夫が必要

キャッシュレス決済を日常的に使っている人なら薄い財布はすごくおすすめなのですが、それでもカードを5枚に収めるのが少し難しいかもしれません。
ちなみに、私の厳選したカード達は以下です。5枚ではなく4枚まで減らしました。

  • クレジットカード1枚 (必須)
  • 運転免許証 (必須)
  • マイナンバーカード (必須)
  • ETCカード (必須)

この財布のカードスペースは5枚でちょうどぴったりになるように作られています。1枚や2枚だと逆にスカスカでカードが落ちる可能性があるんですね。
ですが、上記の4枚ならカードが落ちないくらいのピッタリ感になっています。
空間が気になる場合はなにか1枚プラスして5枚にすれば絶対にカードが落ちないようになっています。

カードを4枚に減らす減らすために私が行った工夫をいくつか書いてみます。

クレジットカードは1枚で十分

お店によってクレジットカードの使い分けをしてポイントをなるべく多く稼ぐという方もいるかもしれませんが、ポイントが分散しがちになると思いますし、使い分けるメリットはあまりないのではと思います。
それよりは1枚のクレジットカードに集約することでポイントは貯まりやすくなりますし、利用明細も1枚のカードだけチェックすればいいので万が一不正利用などがあっても気づきやすくなります。
海外旅行ならクレジットカードは2枚あったほうがいいですが、日本での普通の生活でクレジットカードが使用できなくなることはほとんどないでしょうし、稀にそういうことがあっても、手持ちの現金で対処できると思います。

銀行のキャッシュカードは持たない(住信SBIネット銀行ならアプリでコンビニATMから出金できる!)

キャッシュレス決済だと現金があまりいらないので、ATMでお金を下ろすことは月に2回程度です。
そうなると、キャッシュカードは必要なときだけ持っていって、お金を下ろし終わったらまた家で保管すればいいです。
とはいえ、キャッシュカードを都度持ち出したり仕舞ったりするのも面倒ですよね。

そこで、住信SBIネット銀行の出番です。
ネット銀行って不安…という人もいるかもしれませんが、今の時代は実店舗がないネット銀行を使うほうが本当にメリットが大きいです。
コンビニATMが24時間使えるし、ATM利用料は無料だし(回数制限はあり)、他行への振込手数料も無料だし(こちらも回数制限あり)。
正直、この3つのメリットだけで、メガバンクやゆうちょ銀行を使うよりはるかにお得です。

その中でも住信SBIネット銀行が一つ頭抜け出しているメリットがありまして、

キャッシュカードなしで、スマホだけでATMからお金が引き出せる

んです。
セブンイレブンかローソンのATMに限られるんですが、スマホのアプリでQRコードを読み取るなどの簡単な操作をすればお金を引き出せるんです。
キャッシュカードを持ち運ぶ必要がないので便利ですよね。
しかもこのサービス、今は毎月一定回数まで手数料無料なんですが、2024年12月1日からは何度利用しても手数料無料になりました。お得すぎる。
代わりに、キャッシュカードでATMを利用した場合は必ず手数料を取るということになるそうです(2024年11月30日までは、キャッシュカードでのATM利用手数料は毎月一定回数まで無料です)

住信SBIネット銀行側としても、キャッシュカードを使わない方向に持っていきたいようですね。

あるいは、楽天銀行もおすすめです。
こちらも条件を満たせばコンビニATM手数料が月に数回無料になります。

交通系ICカードはスマホアプリで

交通系ICカードを財布に入れて持ち歩いている人もいると思います。
財布ではなくパスケース派の人もいるかもしれませんが、カードが1枚増えるという意味では一緒です。

それよりは、モバイルSuicaやモバイルPASMOなどのスマホアプリにしてしまえば、カードを1枚減らせるのでおすすめです。
それに、スマホは持ち歩く人がほとんどだと思いますので、「パスケース忘れたから定期券使えない。現金で切符買わなきゃ…」という悔しい思いをする必要がなくなります。

ポイントカードは基本入れない

よく行くお店のポイントカードは入れたくなると思いますが、ポイントを貯めるのは本質的にはそこまで意味がないと割り切ってポイントカードをゼロにしてしまうのも手です。
また、スマホに入れられるポイントカードは入れてしまいましょう。楽天ポイントとかdポイントとか大手のものはスマホアプリが用意されていますね。

スマホに入れられないポイントカードのうち、よほどお得なポイントカードなら財布に入れるのも仕方ないかもしれませんが、そこまで必須のポイントカードはないと思っています。

お札は千円札を10枚ほど

カードではなくお札や小銭の話になります。
お札は5千円札や1万円札よりも、千円札を多めに入れておくほうが無難かと思います。
なぜなら、コインパーキングの精算機や小さな飲食店の券売機などで、千円札しか受け付けないものがあるからです。
また、5千円や1万円を支払わなければならない状況では、クレジットカードなど別の決済手段が使える場合が多いので、5千円札以上を使う頻度はそこまで多くないはずです。

小銭の1円玉、5円玉はコンビニで寄付する

たまに現金しか使えなかった場合に、お釣りで1円玉や5円玉を受け取ってしまうこともあるかと思います。
正直、1円や5円を使う場面ってそれほど多くありませんので、財布の中にずっと溜まりつづけて財布が厚くなっていきがちです。
なので、もう割り切って1円と5円が手元に来たらコンビニで寄付してしまうのがおすすめです。
そんなに惜しい金額でもないし、財布の中身と心はスッキリするし、しかも世の中にとってちょっと良い事ができるから、三方よしですね。

結論: 結局は財布をスッキリさせたいかどうかだけ

長々と書いてきましたが、結論としては、財布がゴチャゴチャしててやだなぁと思っている方は薄い財布を使うのをおすすめします。
ただし上述の通り、キャッシュレス決済をメインにしていることが前提ですし、カードは5枚に絞る、1円と5円は躊躇せず寄付する、といった少し面倒なハードルも実践しないといけません。

ただ、そのハードルを越えてスッキリした財布を手に入れると、「自分に必要だったのはこれっぽっちだったのか」ということに気づけちゃうんですよね。

今まではいろんなカードを十何枚も入れていたけど、実際はこの5枚でいい。
お札は万札を何枚も財布に入れてるのが大人の嗜みと思っていたけど、そもそも使わないんだから1000円札数枚でいい。
小銭は溜まり続けるのが普通と思っていたけど、溜め込む必要なんてなかった。

これ、思ったより充実感ありますよ。